ともきちは、若い人に負けないよ!今回は、当サイトにピッタリの話題。
シニア向けのパソコン教材「エクセル・アート」とスマホゲームアプリ「hinadan」を開発した、マーちゃんをご紹介。
ご存知の方も多いと思いますが、改めてご紹介します。
マーちゃんの簡単な経歴
若宮正子 1935年 神奈川県生まれ
1954~1997年(43年間)都市銀行及び関連企業に勤務。
彼女がパソコンを始めたのが定年後の60歳。
認知症を患った母親と2人暮らしをしていた。
「おしゃべり」と「外出」好きなマーちゃんは、母親を置いて外にも出れない…フラストレーションがたまる。
家にいても認知症の母親とは、まともに会話ができない…そんな辛い介護の日々があるキッカケで一変する。
ある日、雑誌の1つの記事に目を惹かれた。『自宅に居ながら話ができる?』ネットにつながれたパソコンで会話ができる「チャット」を知ることになる。
すぐに当時高価だったパソコンを衝動買い。メカ音痴のマーちゃん、そう簡単にPC操作が出来るわけもなく苦難の日々が続く。
キーボード打ち、マウス操作(クリック)、ソフトのインストール、ネット環境の設定…想像するだけでもさぞ、ご苦労されたことでしょう。
しかし彼女の中には、“親の「介護」と大好きな「おしゃべり」を両立させたい” という強い思いが、原動力となりついに…
マーちゃん、ようこそ
Windows98(おそらく)のウェルカム画面が!
接続に成功!「やったー!」汗と涙でぐちょぐちょになりながら「やったー!」…
実際にチャットができるまで3ヶ月も費やすことになる。
マーちゃんは根っからの「負けず嫌いな性格」なのでしょうね。
また、やりだしたらできるまで辞めない。ここで辞めたくない…良くわかりますっ、その気持ち。
その後、シニア通信ネットクラブ(現メロウ倶楽部)に入会、
ウエルカムメッセージで『人生60歳を過ぎると楽しくなります』
「(それじゃ~)70過ぎると、どうなるのかしら?」
とマーちゃんはワクワク💛ドキドキ♡
そのクラブでマーちゃんは、たくさんのお友達ができた。
充実した毎日を送り「I got wings」私は翼を得た(私は自由になった)
「魔法の翼で元気になれた」
「機械音痴の私にもできたから皆もできるはず」シニアにも教えてあげたい。しかし、その頃はシニア向けの良い学習教材がなかった。
良い教材がなければ「作ればいいんじゃね」みたいな軽いのりで衝動的に思ったらしい。
シニアの方々は編み物などの手芸が好きなので、それをExcel(エクセル)で描いてみたらどうだろうか…
この固定概念にとらわれない発想は、素晴らしい!
表計算をするエクセルで、アート作品をつくるという。日本的な柄・模様を描いて「うちわ」や「紙バック」にする手芸を教えていた。
マーちゃんその時、70歳。自宅で高齢者向けのパソコン教室を開始する。
シニアの皆さん「デジタルライフ」を始めましょう!
私が翼を得て元気になったように、皆さんもきっと素晴らしいシニアライフがおくれますよ
とマーちゃんは熱く語る。
これだとシニアの方々も楽しんでエクセルを学んだじゃないかなぁ。
マーちゃん、これで終わりではない
現在のゲームは、若い人向けのものばかりとなっており、これからスマートフォンを学びたいシニア世代にちょうどよいタイトルがありませんでした
そのため、シニア世代のスマホ操作に配慮し、“若者に勝てる”ゲームを開発しようと思い、「hinadan」を開発しました
「hinadan」とは、ひな祭りに飾る「ひな壇」のおだいりさま、おひなさま、五人囃子、がどのような並びか?を正しい配置にするゲーム。
日本古来からあることをスマホゲームにすることで、シニアが楽しむ事ができ、若い人との交流になればという思いで開発されたアプリ。
私にとってアプリ開発は、現在の楽しみで、自分たちのために作ってきました。まだまだ勉強したいし、今のアプリも直したいところがたくさんあります。ただ、好奇心に任せて始めたアプリが、いつのまにか、世界の人に知ってもらえて、こんなに大規模なイベントに呼んでいただけて、また同じようにアプリを開発する世界中の人たちがたくさんいることを目の当たりにして、驚きを隠すことができません
そのスピーチを聞いて「お年寄りにも生活をよくする力があるとわかりました」とか「女性が頑張って技術(アプリ開発)を勉強して使っていることに感動しました」などと世界中から絶賛された。
そのアプリ開発、5か月で完成。
創造することが出来るのは人間だけ
創造することこそ人工知能にはない最も人間的な活動
とマーちゃんは言う。
人間は何もない無から有にできるが、コンピュータはもともと有から始まっているので無を知らない。
創造できるのは人だけである。
マーちゃんは、歳老いてもなお、創造はやめない。
これからのマーちゃんの活躍には目を離せない。
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