或る早朝、それは突然にやってきた。妻が、今まで経験したことのないほどの頭痛で『救急車を呼んで』と気持ちよさそうに寝ている私を起こそうとしたらしい。「イビキをかいていたから・・・」と酷い痛みを堪え、私が自然起床するの待ったと、今にも死にそうなで話す。
本人曰く「これが脳梗塞なのか・・・」と思ったらしい。私からみて、たしかに苦しそうな表情はしているけど、話す言葉はしっかりしていた(呂律も無く)。前日から微熱があり、風邪症状を訴えていたので「病院受診してみたら」と近くの内科受診を勧めた。
彼女は素直に受け止め受診。薬を処方される。翌日も同じ症状があるので、病院(脳神経外科)を受診。30分程度MRIで脳の検査し、「急性筋収縮性頭痛」という病名と診断された。専門医から正しい寝具の選択、寝相や立位の正しい姿勢の在り方などの指導を受け、納得する。「病名がついたことで安心した」と本人も明るい表情となり、私も安堵した。
翌朝も、きつそうな表情で起床する妻。頭痛はすぐには改善しない。本人曰く「これが更年期障害かも」と云うので、産婦人科に行くことに。そこで尿検査などを受け「更年期障害」の可能性があると医者から告げられる。妻の年齢は50歳なので、適齢期45~55歳なので確かに合致する。
ネットで「更年期障害」を検索すると、更年期時には病院のはしごをすることが多いのを知る。
たしかに「内科」「脳神経外科」「産婦人科」と3件もはしごした私たち夫婦。
更年期障害の症状
更年期の障害にはどのような症状があるかを調べてみた。
身体的症状にはホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)、発汗、冷え性、動機、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、関節痛、腰痛など。
精神的症状は、イライラ、憂うつ、意欲低下、不安感、記憶力低下、などの精神的不安定などが挙げられる。
その他にも腹痛、食欲不振、嘔吐、下痢、倦怠感、性交痛、もあるので、これは女性特有の症状であり、男性には理解することは難しい。更年期は夫婦の不協和音が起こりやすい時期とされている。
期間としては5年間と長く、夫としては妻の体調・精神的苦痛を良く理解しないと離婚問題にも発展しかねない大事な時期。家族は労りの無い言動には気をつけよう。
身近な人の対応方法
この時期をどう乗り越えるかを夫婦・家族で理解し合う必要がある。妻は何を夫に求めているのか。子が親の負担軽減するにはなどの対処・対策をすることで、その後、長い期間を夫婦円満・家族円満でいられるかの瀬戸際に立っている。
更年期障害を本人自身すら認識していないこともある。トゲある発言でイラっとせず、何が原因であるのかを冷静に考えて喧嘩を回避できるよう努めよう。
パートナーを理解することで、些細なことで喧嘩をすることもない。一生、良き友でいたいなら、努力も惜しまないはずである。