前回の【準備編】からの続きです。介護タクシーにもっとも適している福祉車両はどこのメーカー、タイプなのかを検討していきたいと思います。
私が介護タクシーとチョイスする条件は下記のとおりです。
①小回りのきく車であること・・・利用者の自宅へ送迎する場合、狭い道路に接していることも多々あるでしょう。大型のバンタイプとなると車が自宅近くまで行けないことも想定できるので、ミニバンクラスがベターでしょう。
②車内高が高いこと
・車いすには様々な形状のものがあります。とくにリクライニング車椅子の場合はヘッドレストが長く、ヘッドレストを外さないと乗れないこともある。
③軽自動車であれば、車いす乗車時でも4名乗り
・車いすの隣に介助者が乗れることで安心して乗ってもらえます。
・付き添う人も2名乗れます。
④普通車であれば車いす2台乗車(ストレッチャーも可)で切る車
・1度に2名の利用者を送迎できることは、営利事業として収益が期待である。
・将来的には民間救急車として運送できる。
⑤価格は300万円未満(車両価格)であること
・新車にこだわらず中古車の選択肢もある。中古車で購入する場合には、車いす固定装置に不具合(後退防止ベルトが緩い)等がないかの確認をする。
・福祉車両は購入ではなくリースで仕入れる(新車の場合)。必要経費として計上できる。
先の条件を満たしてくれる福祉自動車を4車種ご紹介します。
1台目は、日産NV200バネットチェアキャブです。
NV200バネットの特徴は、全長約4.4mなのですが、車いすが2台乗れる(ストレッチャーも可)のです。「日本一小さい車いす2名仕様!」とメーカーは申しております。
2台目はダイハツアトレー(ハイゼット)スローパーです。
アトレー・ハイゼットの特徴は、車いすを乗車しても乗員4名乗れるのです(折り畳み補助シート)。ただしリアシートはありません。
3台目はノア・ヴォクシー車いす仕様車
このノア・ヴォクシー車いす仕様車の特徴はスロープ板が電動で降り、格納できることです。毎日の乗降介助で腰を屈める動作は腰への負担が蓄積されます。介助者にとっても便利機能だと思います。
最後はスズキエブリイワゴン・日産NV100クリッパーリオ
NV100クリッパーはスズキからOEM供給を受けている車種です。つまり同じ車種となります。エブリイワゴン・クリッパーリオの特徴は車いす乗車しても後部座席が1名座れて4名乗車できることです。リアシートは分割シートになっているので普段乗りでも使用できます。
いかがでしたでしょうか?私がおすすめする4車種(7車種)。また一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送限定)第4条許可申請に進展がありましたら報告いたします。