「幸せなひとりぼっち」老害をまき散らすジイさん・・・今を必死に生きてきた人だった

PR

久しぶりに映画レビューを書くことにしました。現在(2022年8月)アマゾンプライムで無料で見られる「幸せなひとりぼっち」である。

あらすじ

主人公のオーヴェは59歳。奥さんのソーニャを半年前に先立たれた。出勤前に自宅があるタウン内を監視・管理し、花束を妻のお墓に供えるのが習慣になっているオーヴェ。しかし職場を突然、解雇され生きる気力を失う。自宅で首吊り自殺を試みようとするが向かいに引っ越してきた家族に邪魔される。再度、首吊り自殺をする・・・意識を失う中、過去の出来事が回想される。幼少の頃の父との思い出だった…しかしホームセンターで買ったロープが切れ、意識が回復し現実に戻る。その後、車の排気ガスを車内に充満させ自殺、駅のホームから飛び降り自殺などを試しては全て失敗に終わる。

現実の世界では向かいに越してきたイラン人の奥さんパルヴァネやその家族たちと徐々に親しくなってくるオーボェ。また家に居候する猫とも心を通わせる。

感想

彼が死にたい理由は妻に会いたいからだろう。それとは逆に彼の生きる原動力が2つあるような気がする。1つは妻との麗しい過去の思い出。映画では自殺で意識を失いながら走馬灯のように回想する。ソーニャとの出会い、初めてのデート、そして結婚・・・観ていても自分の過去も思い出させてくれる。

彼のもう一つの原動力は社会、組織、団体への反発心だ。不条理なことに真っ向から挑む精神は彼、そのものである。オーヴェらしいのである。妻の言葉が心に突き刺さる。

「今を必死に生きるのよ」

この言葉で涙がこぼれた・・・この映画は天からのインスピレーションで書いた物語であろうと感じた。

原作(En man som heter Ove

作者を調べてみた、フリデリック・バックマン(1981.6.2スウェーデン)。バックマンはスウェーデンのヘルシンボリで育った。彼は大学で宗教学を学んでいたが、中退。その後、トラック運転手、レストランの手伝い、フォークリフトのドライバーなどを経験。 バックマンは、もともとスウェーデンではブロガーとして知られていた。

感想の続き

私も主人公と同じ歳。人生を回想させてくれた映画である。父を思い出し、妻との出会い、結婚生活、子育て、仕事・社会、そして友人との関わり方。全てが必然であり何一つ無くてはならない出来事であったこと。何か一つでも欠けていたら、違う人生を歩んでいたことだろう。この映画の中でも色んな登場人物が出てくる。タウンの自治会をともにしていたルネ、白シャツの施設の人、フリーの記者と登場するタイミング、セリフすべてが完璧である。自分の人生も同じようなことが起こっている。自分という視線(カメラ)からみると、自分の顔はみえない。見えるのは鼻先と肩から下の部分しか見えない。自分という人生を映画のように客観的に観ることができないのが残念ではあるが…。

私は自分に問うてみた。「今を必死に生きてきた」かな?と。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

1963年生まれ 一級建築施工管理技士、介護福祉士・・・青年期は、電子工学を学びコンピュータの魅力にハマる。 成人期は、建築関連の仕事に就き、2004年に自身で設計・確認申請・施工しマイホームを建てる。中年期は、介護・福祉の現場を経て関連のセミナー講師、ブロガーとして活動。