今回取り上げるのは、「アンガーマネジメント」
日本語に直訳せば、「怒りの管理」 となります。
なぜ記事にするのかというと、
全国で約800名のアンガーマネジメントファシリテーターが活動されているが、
まだ足りていないのが現状で、定年退職(早期)後の活動(ライフワーク)に適しているのではないかと思い記事にしました。
アンガーマネジメントとは
アンガー(怒り)の感情でマネジメント(管理)で後悔しなくなること。
怒ったあとに後悔する事…
- 家庭で子供を叱った後に、泣きじゃくる子供を見て『言い過ぎたなぁ』と後悔する。
- 会社の部下を頭ごなしに叱りつけ、その後部下との関係が上手くいかない。
- 些細なことで夫婦喧嘩をしてしまい、離婚の話までなってしまった。
後悔しない…
- 怒る(叱る)必要のあることは、上手に怒る。
- 怒る必要のないことは、怒らないようになること。
上手に怒るとは、①他人を傷つけず、②自分を傷つけず、③物を壊さずに上手に怒っていることを表現できる。
例を挙げると、「真剣な表情で落ち着いて相手に伝える」「怒りの感情がおさまってから話す(6秒間待つ)」
アンガーマネジメントはスキルであり、できるようになるまでトレーニングが必要とされる。
このプログラムは1970年代アメリカで始まった心理トレーニングである。※認知行動療法が用いられている。
アメリカの刑務所では、アンガーマネジメント・プログラムを受講し、正しい知識・トレーニング法を学び、
早く仮釈放を得ることができる可能性があるとされる。
また、軽犯罪を犯した人への罰則としてプログラム受講が義務とされている。
アンガーマネジメントは、アメリカ合衆国のある州では5歳からの義務教育に採用されている。
アンガーマネジメントの今後
日本では、まだ認知度が低いが、これから医療・介護などの分野やビジネス・企業のセミナー・研修として採用されていくだろう。
若い社員・職員への対応を一歩間違えると、辞められてしまう可能性ある(人手不足に追い打ち)。
職場の上司・先輩は、怒りのコントロールを学ぶことで上手に怒りを表現できるようになる。
そうなることで、従業員定着率も上がり、会社の業績もあがることになる。
アンガーマネジメント・ファシリテーターとは
「怒り」の感情のメカニズムについて学び、人に指導することができる資格である。
より深く「怒り」の感情について理解をすれば、自身の感情をコントロールできるようになるのと、「怒り」の感情でトラブルを引き起こす方を助けることができるようになる。
クライアントの社内研修やセミナーに採用されてセミナー講師として招かれることもあるでしょう。
あなたのお子さん(若しくは孫)が通う幼稚園・小学校で親子関係のことで講演を頼まれる(キッズインストラクター養成講座あり)、
商工会、自治会などの地域コミュニティ活性化の会議でファシリテーターとして、活動できる可能性もあります。
ファシリテーターになるには
このアンガーマネジメント・ファシリテーターになるには、養成講座があります。
一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会が
全国7か所(北海道・宮城・東京・石川・愛知・大阪・福岡)で開催しております。
詳しくは日本アンガーマネジメントの講座案内からどうぞ。
セミナー講師と活動するのが夢という方には、良い資格だと思います。
2日間の講習(16時間・認定試験あり)で取得できることは、とても魅力だと思います。
但し、ファシリテーターとしての資格認定要件があり、下記のとおり
①本資格の付与を受ける時点で、満18歳以上であること。(但し、未成年者の場合は、親権者による同意書の提出が要件となります。)
②反社会的勢力組織の構成員又はそれに準ずると当協会が判断する方でないこと。
③過去から現在において違法行為へ関与をしたことがないこと。
④心身共に健康であり、精神疾患を発症中・治療中でないこと。
⑤アンガーマネジメントを伝えるに足る日本語能力を持っていること。
⑥以前に、当協会より懲罰を受けていないこと。
⑦受講規約その他の当協会の規定する規約等に違反をしたことがないこと。
⑧本資格の認定料金30,000円(消費税別)を、当協会に対して支払っていること。
⑨アンガーマネジメントファシリテーター規約に同意し署名していること。
⑩その他、本資格の付与をするのに適当でないと当協会が判断する事実がないこと。一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会HPより引用
最後に
ちなみに私は、先月(2月)に「アンガーマネジメント入門講座」を受講しました。
1時間30分の講習でしたが、自分の怒り方のパターン、どういう言葉に対して怒るのか(スイッチが入る)が理解できました。
また、「怒り」という感情が発生したら6秒間待つという技も学び、実践しています。
短気な性格の私も少しずつ変わってきているような(?)気がしています。
今回の記事は、その時のレジュメと日本アンガーマネジメント協会HPを参考に書かせていただきました。