メリークリスマス・・・内なる世界に触れる時

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クリスマス当日(未明)、私は何に対して怒っているのだろう、イブの出来事を振り返ってみた。

夕方、デパートへ妻と買い物に出掛けた。クリスマスイブの食卓を美味しい料理を並べるためデパ地下へ来たのだ。しかし、女性の買い物は寄り道が多い。習性と割り切れば何も問題は無い。目的がそれることは多々あることだ『何も問題は無い』と自分に言い聞かせ店内を歩く。ようやく食品コーナーにつく。

wife
(子どもたち)飲み物は何にする?
ともぞう
これは?

とシャンペン風の炭酸飲料(お子ちゃまが飲むような物)に指をさす。まだ子どもだから・・・ちなみに内の子は成人1人、高3、中2。

wife
これ?・・・あなたが欲しいなら、どうぞ・・・
ともぞう
俺に決定権ないから・・・

ただ軽い気持ちで言ってみた。

それから妻と距離を置き店内を歩く。ここ最近のことではあるが私の勧めるものは手にしない傾向が見受けられた。お互い一緒に行く買い物が楽しくない。ある出来事で私の怒りはマックスになった。

ともぞう
良さそうなのがあるぞ・・・
wife
あれはダメ
ともぞう
ダメって、まだ見てもないのに!失礼な!
wife
だって後ろから(あなたを)ついていたから・・・
ともぞう
もういい!先に帰る!

と既に買い物を済ませた袋を手に取り別々に行動することにした。

家に戻った私はシャワーを浴び、テレビの前で横になり家族団らんのテーブルにもつかなかった。美味しそうなご馳走を口にすることなく寝床についた。

クリスマスの未明に目を覚ました。(何故あの時怒ったのだろうか…)と昨夜の怒りの原因を自分の心の内を探ってみた。

(あんな些細なことで何故だろう…回避はできたろうに…これからどうなるのかな…)

頭の中で様々な声が聞こえてくる。そんな中で(俺は彼女に嫉妬していたのかもしれない)という思いがでた。

それはイブの前日に妻とみた映画のシーンを思い出させた。

「アリー/スター誕生」ブラッドリー・クーパー(ジャクソン・メイン役)監督・主演とレディー・ガガ(アリー役)主演の映画である。小さなバーで唄っていたアリーを目にしたロックスターであるジャクソンは、彼女の才能を感じ取った。アリーが歌手として成功する一方で、ジャクソンは酒とドラッグに溺れる日々を送る。アリーが全米の人気歌番組にTV出演することが決まっても喜ばないジャクソン。「私に嫉妬しているの?」アリーがジャクソンに問う場面が脳内のスクリーンに映し出された。

 

(そうか、俺は妻に嫉妬していたのだ…彼女は独立起業し成功を収めている…社長業としてのキャリアも十分あり社会的にも信頼がある)

そのことに嫉妬していることに私は気がついた。

人は気づくことで昇華(心理学用語)するのだと信じている。

昇華とは・・・社会的に実現不可能(反社会的な)な目標・葛藤や満たす事が出来ない欲求から、別のより高度で社会に認められる目標に目を向け、その実現によって自己実現を図ろうとすること。

 

私にはできなかった会社経営を妻は様々な問題をクリアしながら成しえた。私は自己実現することを迷わずに行える。

自分の内面を理解することで行動に変化が起こる。

流れを表現すると

怒りの感情→原因追求→自己理解(気づき)→昇華・抑制などの自己防衛(転換)→異なる行動

クリスマスイブの出来事で外的要因を探ることだけでは問題解決しないと理解した。誰が悪いとか、○○のせいだ等の外的なものではない。内部、自分の内なる世界を見つめ直すことで問題を解決できる糸口を見つけることができるかもしれない。

最後にもう一つ付け加えると、間違っても怒りそのものを抑えるのは良くない。怒りも自然に湧き出る感情なので、我慢すると違った結果が表面化することになる。私たちは完璧な人間ではないので「怒り」という感情の原因・源泉を探るだけで良い。

ABOUTこの記事をかいた人

1963年生まれ 一級建築施工管理技士、介護福祉士・・・青年期は、電子工学を学びコンピュータの魅力にハマる。 成人期は、建築関連の仕事に就き、2004年に自身で設計・確認申請・施工しマイホームを建てる。中年期は、介護・福祉の現場を経て関連のセミナー講師、ブロガーとして活動。