貨物・旅客自動車運送事業のドライバーとして働く場合、「新たに運転者となる者」「65歳以上の運転者」「過去に事故歴がある者」は適性診断を受けなければ、運転業務を始めることができません。適性診断は、独立行政法人自動車事故対策機構NASVA(ナスバ)で受けることができます。今回、私は第一種カウンセラー(交通カウンセラー)の研修を受講するため適性診断を受診しました。過去記事参照・・・第一種カウンセラー要件研修の申込み開始すぐに受付終了
受診の項目は、
- 動作の正確さ
- 性格テスト
- PC視覚機能測定
- 安全態度および危険感受性
- 注意の配分
- 判断・動作のタイミング
とあり、全てパソコンの画面上で行います。
動作の正確さ
ハンドルを握り、ちょうど両手の親指付近にボタンがあり、左親指、右親指はボタンを押した状態でハンドルを握り、右足アクセルを踏んたままで待機します。画面中心に青色の●が表示されると、右親指のボタンを離す。黄色の●が出れば左親指を離す。赤色の●が出ればアクセルを離す。といった動作(反射)テストをします。はじめ戸惑いますが、だんだんと慣れてきます。練習もあるのでリラックスしてトライできます。
その他にブザーが鳴った場合には、ボタンを離さない、アクセルを離さないといったバージョンもあります。
性格テスト
質問形式で全部で83問。「はい」「どちらでもいえない」「いいえ」で答えます。
PC視覚機能測定
動体視力測定は、動く3つの数字を記憶し、入力します。これは動く物をはっきり見分ける能力で、道路脇から飛び出し事故の防止などに必要な機能です。
眼球運動能力測定は、PC画面を四つに分ける(計9か所)
四隅に●■がランダムに表示(ほんの一瞬)、その後■●がどちらに表示されたかを当てる測定。眼球運動は、眼球をすばやく正確に動かす能力で、前方の交通信号、自転車、対向車等の状況を隈なく把握し事故を防止するために必要な機能である。
周辺視野能力測定、画面中心に数字、八つの方向(北、北東、東、南東、南、西南、西、北西のような感じ)に●印が2か所一瞬(0.5秒程度)表示され、測定後に数字と●の場所を当てる測定。周辺視野は、中心と同時に周辺も広く見る能力で、高速道路の標識を読んでいる最中の前方の状況変化を見分け事故を防止するために必要な機能です。
安全態度および危険感受性は、ドライブシュミレーターで行います。実際に車を運転している感覚になりますが、気分が悪くなる方もいらっしゃるようです。
注意の配分は、右▲を左▼を障害物に当たらないようにハンドルで避ける。ちなみに私は要領が掴めずにブザーが鳴りっぱなしでした 🙁
判断・動作のタイミングもドライブシュミレーターの中で、歩行者が飛び出したり、止まっている車の運転席ドアが開いたりを瞬時に判断し危険を回避する能力をみているようです。
以上でPCで1時間程度で診断テストは終了。診断結果が出るまで、5分くらい待機し、専門カウンセラーによるカウンセリングを受けて、適性診断は終了しました。
まとめ感想
安全に車を運転するには、かなりの集中力が必要だと感じました。頭の中でよけいな雑念があったりすると、様々な危険因子を見落としたり、見過ごしたりすることもある。また同乗者と会話しながらといった運転も注意しなければなりません。携帯電話での会話や、スマホの画面をみるだけでも事故につながる危険性は大きいです。
安全運転をすることで運転者自身を守り、同乗者も守る。歩行者、周辺の人たちも守ることになります。日頃から安全運転を心掛けましょう。
貨物・旅客自動車運送事業の運転者だけでなく一般の方も適性診断は受けられます。自分の性格・適性・能力を知ることで安全運転につながりますので受診をお薦めします(特に中高年の方)。詳しくは独立行政法人自動車事故対策機構NASVAで確認ください。
関連記事参照①・・・第一種カウンセラー要件研修の申込み開始すぐに受付終了
関連記事参照②・・・第一種カウンセラー要件研修に参加したともぞう